鈍感彼女と無口な彼氏
美緒side
「適当な所に座って!」
光…あなたのお家じゃないのに。完全に自分家状態だよね。
陸くんの家に来ると直ぐに光が目に入った。
それよりも、さっき飛鳥に余計なこと言っちゃったかな。
あの話題には触れない方が良かったかも。
でも、本当に気にすることないと思ったからで…。
「ほら美緒、突っ立ってないで座りなさいよ」
まぁいいや。もう触れない事にしよう。
今思ったんだけど。
「陸くんって一人暮らしだったんだね」
「うん!言わなかったっけ?」
「知る必要ないだろ」
言ってないって言おうとしたら飛鳥が先に言った。
…確かに知る必要なかったや。