鈍感彼女と無口な彼氏


「もう!片付けはいいから早く食べようよ!」



「「汚いのがいけないんだろっ!!」」



私は陸くんに向かって叫んだ。

わぁー光とかぶったぁ。








────────…


「コホンッ!えー、それでは改めて…
メリークリスマス♪」


「「メリークリスマス!」」

「……」



いやーやっぱりパーティーは綺麗な部屋でやりたいよね!



ん?部屋は綺麗なのかって?



えぇ、もちろん!!



陸くんに部屋を片付けさせたよ。

だって嫌だもん。
カイロとかチラシとか…。



それよりも、一人だけメリークリスマスが聞こえなかったんだけど。



「陸くん!『メリークリスマス』は?」


「…今の僕にそんな元気ありません」


「片付けない方が悪いね」



飛鳥の言うとおり!
片付けないのが悪い。



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