鈍感彼女と無口な彼氏


外に出ると冷たい風が吹く。息を吐くと白い吐息が出た。


「寒いね…」


私がそう言うと飛鳥は手を差し出した。


「ん」


私はその手を握った。
飛鳥と繋いだ手はとっても暖かかった。





陸くんの家から少し歩くと繁華街が見えてきた。

繁華街は正にクリスマス一色で、あちこちに飾ってあるライトが綺麗に光っていた。


中を歩いていくと大きなクリスマスツリーがあった。


「飛鳥!クリスマスツリーだよ!おっきいね!!」


「うん」


私がツリーを指差して言うと飛鳥は微笑みながら答えてくれた。


なんかさ、今の状況ってかなりカップルっぽくない?



いい雰囲気だよ〜(笑)



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