鈍感彼女と無口な彼氏
私は飛鳥からココアを受け取ると、ふーふーっと息を吹きながら飲んだ。
「美緒」
呼ばれて飛鳥の方を振り向くと、飛鳥はじぃっと私を見ていた。
「な、何?」
余りにもじーっと見られるもんだからどもってしまった。
すると飛鳥はフッと笑って
「本当はね、今日美緒と二人で過ごしたかったんだ」
「…へっ?」
飛鳥の言った事が頭の中で何回もこだまする。
私と二人で過ごしたい…?
わ、私と…?二人で?