鈍感彼女と無口な彼氏


私は飛鳥からココアを受け取ると、ふーふーっと息を吹きながら飲んだ。


「美緒」



呼ばれて飛鳥の方を振り向くと、飛鳥はじぃっと私を見ていた。


「な、何?」



余りにもじーっと見られるもんだからどもってしまった。



すると飛鳥はフッと笑って



「本当はね、今日美緒と二人で過ごしたかったんだ」













「…へっ?」



飛鳥の言った事が頭の中で何回もこだまする。



私と二人で過ごしたい…?


わ、私と…?二人で?





< 179 / 193 >

この作品をシェア

pagetop