鈍感彼女と無口な彼氏
嬉しい。すっごく嬉しい!
「ありがとう!飛鳥♪」
「うん。喜んでくれて嬉しいよ」
「あ、でも私飛鳥にプレゼント用意してない…」
飛鳥にこんな素敵なもの貰ったのに、私からのプレゼントがないなんて。
情けない…。
「いいよ。美緒からのプレゼントはこれで」
「えっ…」
そう言うのと同時に飛鳥の手が私の頬を撫で、飛鳥の顔が近付いてきた。
そして飛鳥の唇が私の唇に重なった。
「あ…すか…?」
「何?美緒」
「な、何したんですか…?」
「何って。…キス?」