鈍感彼女と無口な彼氏
おまけ
「あれ?美緒は?」
ソファーで寝ていた光ちゃんは飛鳥達が出て行った30分後になってやっと起きた。
「あ!起きた?光ちゃん」
俺はそれまでずーっと一人でテレビを見てたの!
…寂しいなんて思ってないからね。
「私の質問に答えなさいよ。美緒は?」
光ちゃんには起きて欲しくなかったや。二人なんて危険だよね。
「羽村。聞いてんの?」
「は、はい!ケーキ買いに行きました!」
「ふ〜ん」
…本当はケーキ買っておいたんだけどな。
飛鳥知ってるはずなのに。
余程美緒ちゃんと二人っきりになりたかったんだね。
もっと素直に言えばいいと思わない?
本当、僕を見習った方がいい…
ボコッ
「いったぁ!いきなり叩くなんて酷いよ!光ちゃん!」
「なんかその顔むかついたんだよね」
「ひどっ!」
全く…あれ?何の話してたんだっけ。
もう!光ちゃんのせいで忘れちゃったじゃん!
「は?誰のせいだって?忘れたあんたが悪いんでしょ」
…早く飛鳥と美緒ちゃん帰ってこないかな。
僕の命が危ないよ。
「何であんたの命が危ないのかな?…羽村!ちょっと来いっ!!」
わぁぁん!!
助けてぇ!
あすかぁー!美緒ちゃーん!
─end