鈍感彼女と無口な彼氏
第二章「彼氏の悩み」
美緒side
「ひかるーっ!おはよ」
「おはよう。美緒」
私は教室に入った途端、廊下側の席に座って本を読んでいる女の子に駆け寄った。
この女の子は安藤光。
肩までのストレートな黒髪に、モデルのような整った顔をしている。
本を読むのが様になってるよねぇ。
そして、私の大親友♪
「今日も朝からご機嫌だね。いい事でもあった?気持ち悪いわよ」
今、軽ーく酷いこと言いませんでした?
き、気のせいだよね。
「あっ分かる〜?もう、毎日幸せだよ〜。だって、飛鳥といるだけで幸せだもん♪」
「あっそ。」
「冷たっ!」
自分から聞いてきたくせに冷たいよぉ〜。(泣)
みんな気付いたかもしれないけど
そう、光って毒舌で酷いことを言う子なの。
でも、本人には絶対に言えないの。
私が…酷い目にあうから…