鈍感彼女と無口な彼氏
第六章「楽しい文化祭」
美緒side
「あーあ、夏休み終わっちゃった」
私はそう言うと手を組んで上に腕を伸ばした。
「終わっちゃったね」
隣で歩いている飛鳥は小さく微笑んでそう言った。
「あー眠い。もう今すぐにでも寝れる」
「宿題やってたの?」
「ん?いや、やろうと思ったんだけど昨日面白いテレビやっててさ。そっち見てたら寝るの遅くなっちゃった」
「……」
楽しかった夏休みが昨日で終わって今日から2学期が始まる。
2学期って色々と行事があるんだよね。
特に、文化祭!いやー楽しみだね。
「その前にちゃんと宿題終わらせようね」
「……」