甘すぎる王子様
『これは花形沙織っ!自称日本の美女っ!』


『サトルは興味ないからっ!ねぇ~旬樹様ぁ♪あたしとも朝のおデート、してくださらないの?』


『‥おデー‥ト?んなもの知らん。』


俺は花形から顔をそらす。


花形沙織は同じクラスでやたらと俺に首を突っ込む。


花形んちもかなりの金持ちで、大名寺家ともよく関わっているんだけど‥


『旬樹様のお父様も、あたしのこと気に入ってくれたのよっ?‥ねぇ、あたしたち付き合わない?』


‥親父が?

冗談じゃねぇ‥


どんだけ女好きなんだよっ!!


『悪い。俺、女とか興味ないんだ』


正確に言えば、琴音以外の女は興味ない。


まったくもって。
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