甘すぎる王子様


いちごたちが寝室に向かうと、俺たちは二人きりになった。


『‥ごめんな?なんか‥いろいろと‥』


話を切り出したのは俺だった。


『‥ぅぅん‥平気だよ。』


少しうつむいた琴音の肩はかすかに震えていた。


‥泣いてんのか?



『琴音ッ?』



俺がそばによると、琴音は小さい子のように声を張り上げて泣いた。
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