甘すぎる王子様


『わぁぁんッ‥‥あたし‥‥さみッ‥しくて‥』


グスグズ泣く琴音の肩を抱き締めて、俺は呆れたように笑った。



『泣くなってば。俺が一番好きなのは琴音だろ?それを一番分かってないといけないのは琴音なんだから』


俺は琴音の髪の毛をクシャクシャと撫でた。



『‥んっ‥グズ‥』


たくさん頷いている琴音のあごを上げて、


俺はその小さな唇に深くキスをする。


ずっと眠っていたキス‥


しばらくお預けだった分、俺はいつも以上に甘くキスをした。
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