甘すぎる王子様
『元気でね‥待ってるから‥』
『おう‥』
そう抱き締めた琴音の肩は震えてて‥
ずっとこうしていたいと思ってしまった。
『じゃあ‥な』
『きゃ~(泣)旬樹さまぁ』
『いやよ~(泣)行かないで~!!!』
女子が飛行機の近くまで来たから琴音の姿を見失ってしまった。
『じゃあ旬樹様、出発します』
『おぅ‥』
俺はみんながいる地上から飛んでアメリカに向かった。
『じゃあな‥みんな‥そして琴音‥』
俺はみんなの姿が米ツブぐらいに見えるまで手を振った。
すごく寂しかった‥
ただそれだけだった。