甘すぎる王子様
なのに、花形先輩は栗原先輩を放っておぃて‥


まったくワガママな人だなっ。




―――そうして生徒会のお仕事、初日が終わった。


『琴音、帰ろっ!!』


旬樹に肩を叩かれ、振り向くと優しい笑顔とカッコイイ表情‥


『うんっ!!』


あたしは今にも旬樹に抱きつきたいくらいだった。


旬樹の笑顔が愛しくて‥


『あら、兄弟そろって仲がいいのねっ??』


近づいてきたのは‥

花形先輩。


『なんか文句でも?じゃ、琴音行こ!』


旬樹は花形先輩をほぼ無視してあたしの手を引いた。


‥‥旬樹の手、昔よりも大きくなっててゴツゴツしている。


もう17歳だもんなぁ‥

当たり前‥か。
< 18 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop