甘すぎる王子様
映画は順調に進んでいった。
旬樹もでテレビ画面を夢中で見ている。
‥旬樹、
思い出して‥‥
そんな願いからか、
あたしはアクビが止まらなくなった。
あの時と一緒‥‥
あたしは旬樹の肩にもたれて眠りについた。
もたれた時、旬樹の肩はビクッとなったけど、何も言わずに受け入れてくれた。
―――――――――――――――――――――――――‥‥‥‥‥
どれくらいの時間が経ったのだろうか‥‥
あたしが目を覚ますと、旬樹があたしのことをマジマジと見つめていた。
DVDはすでに終わっている。
『――‥っあ、ごめん。つい眠くて‥ラスト見れた?』
頭をかきながらあたしは聞いた。