甘すぎる王子様
‥‥『ッ琴音!!』
そこに、息をきらした旬樹が走って来た。
『旬樹――ッ!!聞いたよ、大丈夫なのッ?!』
あたしはすぐに駆け寄った。
『‥大丈夫だよ、きっとな。俺は今から着替えて親父と記者会見に行ってくる。琴音も着替えて、すぐにお袋と家に帰れ』
『‥うん、わかった!気をつけてね?!』
『おう!!』
そう言った旬樹の顔は少し不安そうで‥
あたしは心の中で祈った‥‥
どうかあたしも旬樹も無事でみんなに認められますようにっ‥て。