甘すぎる王子様
『‥分かってる‥分かってる‥』
あたしも強く胸に叩き込んだ。
―――‥そして会見が終わり、パパと旬樹が帰って来た。
『琴音、なんとか上手くいったよ』
そうピースをする旬樹にあたしはすぐ抱きついた。
『旬樹ー(泣)』
『えッ、なんで泣いてんの!?』
旬樹はあたしの髪の毛を優しく撫でて顔を覗きこんだ。
『‥ごめんねっ、礼させちゃって‥』
『んなことさーお前が気にすんなよ!』
『だって~‥』
あたしはまた旬樹の胸に顔をうずめた。
『琴音が幸せになればいいんだよ。俺が幸せにしてやるから‥』
そう言った旬樹はあたしの唇に唇を重ねた。
夫婦になってからの、熱い熱いキス‥
ずっと‥ずっと‥
何年もキスしてね‥?
ずっと‥ずっと‥
あたしだけの甘すぎる王子様だからね‥?