甘すぎる王子様
そして一年後‥
美優希という、あたしが名付けた女の子が生まれた。
肌が白く、もう目がパッチリとしていて‥
健康な赤ちゃんを生むことができた。
『肌白いのは、きっと琴音に似たんだね』
旬樹が美優希を眺めながらそう言ったから、嬉しくなった。
そして美優希もあたしも退院をし、また家に帰って3年間ぐらいは子育てに集中し、それから働くと旬樹にも告げた。
すぐにいいよって、オッケーしてくれて‥
あたしは世界で一番幸せだなって感じた‥。
世界で一番好きな人と結婚して、世界で一番可愛い子を生んだ。
そして昔からの夢も叶うワケだし‥
『ママ、幸せだね』
そう美優希に言うと、
『きゃー』
と笑って手をブンブンさせた。