甘すぎる王子様
『‥俺、一生琴音のことだけを守っていきたぃ‥このことがあって、今回本当に確信できた‥』


旬樹が赤い目をして少し笑ってから、あたしの唇に自分の唇を甘く落とした。


――‥あたしのファーストキス‥


この日のためにあったようなもんだ。


――‥5秒経っても、旬樹はあたしから唇を離さない。


『‥ん‥‥苦し‥‥』


あたしのそんな言葉も入らないようで、旬樹のキスはもっともっと‥甘くとろけ落ちた。



あたしは旬樹の背中に手を回し、ぎゅって抱きつく。


旬樹はまだ唇を離さない‥


‥10秒経っても‥

30秒経っても‥‥‥‥


1分が経っても‥‥‥


あたしたちの今までの想いを埋め尽くすような、そんな甘くてとろけるキスだった。
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