甘すぎる王子様
『旬樹、琴音にいろいろ教えてあげなさいね?琴音、ほんっとに昔からドジで‥道に迷ったりしたら大変だから』


お母さんがクスクス笑いながら旬樹に話す。


『言われなくても琴音は俺が守るよ?大切な妹だからさ』


旬樹も可愛い笑顔で笑った。


‥大切な‥妹‥か。


本当にそう思っているのかな?


あたしと同じような気持ちではいてくれてないの?


あたしは16年間、一度も旬樹に思いを告げたことはなかった。


血は繋がっていないけれど‥旬樹が知ったら重荷になると思ったから。


けどそろそろ本当にヤバいかも‥


周りの女の子たちは旬樹様ブームで大盛り上がり‥‥


あたし目立つ存在じゃないかも。
< 5 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop