甘すぎる王子様
――――‥『ん‥』


琴音が起きた時には、俺は制服に着替えている最中だった。


『‥あれ?今日は土曜日でしょ?』


琴音が眠たそうな目を手でこすりながらカレンダーをみた。


『うん、土曜日だよ。今朝、栗原から電話があったんだ。急に生徒会の仕事があるから学校に来てくれって』


『え、じゃああたしも?』


『うん。だからすぐ着替えて?』


俺がネクタイをしめながら言うと、はぁーいと琴音は返事をした。
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