大好きなあの子




その時だった、

しょちゃんが、立ち上がって

あたしの横に来たと思ったら

少しずつかがんで来て、



顔が、近づいてくる。



え?えぇ??


ゆっくりと、でも確実に、

あたしたちの距離は近づく。



ドキン、ドキン、ドキン、ドキン



どんどん、どんどん

あたしの胸は、高鳴っていく。



あと、10cm。

あと、5cm。

あと、3cm。


しょうちゃんの、伏せがちな目が近づいてきて

しょうちゃんの息が、唇に触れた時

あたしは、自然と目を閉じた。



もう唇が重なる、そんな時だった







ガタンッッ



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