大好きなあの子
「・・・・・・うぁ!ごめんっ!」
「へっ?えっと?うっうん・・・・・・」
あたしの、目の前には顔を真っ赤にした
しょうちゃんが立っている。
でも、今のあたしもしょうちゃんに、負けないぐらい真っ赤だと思う。
「もっ、萌子のど渇いてへん?
ちょっとジュース買ってくるわ・・・・・・」
「ハイ。イッテラッシャイ・・・・・・」
あたしの言葉は、外国人がしゃべる日本語みたいになってしまった。
返事を待っていたしょうちゃんは、
あたしが答えた瞬間、
教室から走って、出ていってしまった。
なにあれ。
あれってもしかして、もしかしなくても
キ、キ、キスーーーー!?
ななななな、なんで!?
なんで、あたしにキスしようとしたの!?