大好きなあの子
あたしは邪魔者?
あんなにも幸せだった空間。
それが、今にも崩れ落ちそうな雰囲気。
一体、なんなの・・・・・・?
「中原さんさぁ、
翔平の事、好きなの?」
「え・・・・・・?」
「見ててわかりやすすぎなのよ。」
「田原君が迷惑そうなのもわからないの?」
「マジ、鈍感なんですけど。」
馬場さんの周りにいる子達が、
口々にあたしの悪口を言っている。
そんなあたしの目の前で言わないでよ・・・
どう返していいのかわからなくて
黙っていると、
今まで黙っていた馬場さんが
口を開いた。
まさか、こんな事を言われるなんて
思ってもいなかった。