大好きなあの子
そう言った矢崎君の声が
あまりにも優しくて、
余計に涙が止まらなくなった。
「!?おいっ!大丈夫か?」
「えへへ・・・・・・もう大丈夫。
ありがとう、なんかごめんね?」
「おれでよかったら、話し聞くけど?」
「ううん、ほんとに大丈夫。」
「そっか・・・・・・」
そう言った矢崎君の顔は、
なんだか悲しそうに見えたけど
また、すぐ笑顔になって、
「じゃあ、もう遅いし帰ろう。
大分暗くなってきたから送ってくよ。」
断っても、送るって言いそうだから
送ってもらおうかな。
今は、1人になりたくないし・・・・・