大好きなあの子





「萌子?」




顔のすぐ上から聞こえたやさしい声。


顔を上げて目を開くと、
しょうちゃんがやさしい顔でじっとあたしを見つめている。



なぜかそれで安心して、
自然に胸の音が落ち着いてくる。



そっとあたしの顔から手をはずし、
さっきよりもやさしい声で



「聞かせて、萌子。
ちゃんと萌子から聞きたい。」




心地よく胸が高鳴る。




ドキン ドキン ドキン




今なら上手に言える気がする、

あたしのココロからの言葉で・・・・・・





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