不協和音は愛の始まり
【二章】同居シュミレーション

1、メイド恭子

次の日は、1時間目から音楽の授業があった。
川畑のお母さんが居ると思うとちょっと憂鬱になりながら、それでも朝が弱い川畑の為に早めに川畑邸を訪れた。

チャイムを鳴らすと、ほどなくして
「開いてる。入れ」
馴染みの川畑の声。
良かった、起きてる。
私はほっとして館に入り、エアコンが効いて暖かいのにまだ音楽がかかって居ない事に気付き、川畑が居るかとリビングに足を踏み入れて驚いた。

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