不協和音は愛の始まり
川畑のお母さんは、やはりというか予想を裏切らずというか、家事が全くダメだった。

昼ご飯もてんや物で頼もうとしていて、一瞬私もお昼位は良いかなと思ったけれど、昨日の夕飯が宅配ピザだった事を考えると、作れる時は作った方が良いと思われた。

「私、作りますから」
冷蔵庫の中を見て献立を考えるのは得意だ。

テレビで見た事があるのだが、残り物でとっさに料理が出来るのは右脳が発達している人だそうだ。
左脳を司ると言われる理数系の科目が学生時代から苦手だった私は、確かにそうかも…と思ったのだった。
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