不協和音は愛の始まり
顔立ちの整った人って、どうしてこう…どんな表情をしても綺麗なのだろう。

私はドキッとして、それを隠すように言葉を発した。

「もう少し休みますか…?」
「いや、起きる」

川畑が私の方へ手を伸ばし、私が起き上がる手助けをと川畑の手を握った瞬間、
「キャッ!」
思いがけず強く引っ張られて、私はベッドの川畑の上に倒れ込んでしまった。

「キスしてくれたら起きるよ」
耳元で囁かれて、抑えようとしていた鼓動が一気に爆発しそうな位高鳴った。
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