不協和音は愛の始まり
最近は私が川畑の身だしなみを整えている。

スタイルが良い川畑の服を選ぶのは楽しくて、似合いそうだと買って来たジーンズを穿いてみてもらった時には、その格好良さと、裾を直さず着れた事に感動してしまった。

私なんて背の順で前から3番以降になった事がない位チビだから、裾をあげないで穿けるのなんて『150』って表示の服くらいだ。
…つまりは子供服。

上は流石に胸がキツイけれど、ズボンやスカートは未だに子供服を買ったりしている。
ほら、デザインが可愛いかったりするし、安いし…。

何でも買っていい、と川畑からカードを預かっているのだけれど、長年の金銭感覚はそう簡単には変わらなくて、つい値段を見て品物に見合った価格かお得な物をと考えてしまう。
でも私はこれが私らしくていいと思ってる。

いくら両親が世界で活躍してる有名な音楽家で、川畑も働いているとは言っても、川畑のお金だって底なしな訳じゃないし、大事に使うに越した事はないもの。
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