君の好きな言葉
彼の両親
 明日俺の両親に会ってくれる?
もう最近は一緒に寝ることが当たり前になった日のこと

 えっご両親?
 そう…出来れば祖父にも
 明日?…わかった…

あの噂から約1ヶ月たった
学校では未だにひやかされるけど普通に戻った
と思った途端に今度は両親に挨拶しに行くことに

次の日
 私変じゃない?可笑しくない?
 かしこまらなくても普通で良いんだ

って燈吾さんは言ったのに…
彼の家はかなり大きくてお手伝いさんがいるくらいなお家柄なのかな?

 ……
 私は認めたつもりはない父が勝手決めたことだ

彼のお父さんが沈黙を破る言葉を容易く言うが私はあまり歓迎されてなかったみたいだ

 そうですよ、あなたもお祖父様の戯れ言に耳を貸すなんて…しかも一般家庭の方だなんて…
 そうだ、母さんの言う通りだぞ。お前にはちゃんとした家柄の持田家のお嬢さんと見合いをしてもらうつもりだ

私の存在はないの?
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