君の好きな言葉
 燈吾…
 何度言ったらわかるんですか、楓を侮辱しないでくれますか?それに楓を婚約者と決めたのは俺だ。例え親同士が納得して決めたものだとしても俺は楓でなければ断る

彼がそういうと私を掴んでいた手からは力が抜けて床に座り込む

 だってずっとあなたが夫だと言われ続けていたのに…今さらかえられるものですか…
 …でもあなたは俺のことをすきだったといった

  すきだった

過去形になっていた

 もうその時点で俺たちは終わっているんです…
 ……
 もういいでしょう、俺もこれ以上邪魔されるのは好まない

その3日後知果さんは実家に帰った、私にこう言って

 多分私はあなたたちが羨ましかっただけかもね。でも、これだけは言っとく…あなたが思っている以上に家柄っていうのはついてまわるもの…頑張ってね…じゃ、ね
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