君の好きな言葉
 えっ?…
 例え周りの人間が何を言ったとしても…

お義母さんの様子も気になったが燈吾さんの後ろから居間に行くと

 あっやっときたぁ~燈吾っ!
 おお~久しぶりだなぁ
 元気か?

とやんやと皆、燈吾さんは私は一切みていないというか、存在を認められていない

そんなことないと自分に言い聞かせるが、反対に自分は藤波家にいてはいけない人間だと思い知らされそうで

私は今のドアに一番近いソファーに座っているが近くには誰もいない、燈吾さんもお義父さんもお義母さんも私を見てくれる人は誰も
 …ぅぇっ

気持ちが悪くなった
誰もいない
誰もみない
そんな人間はいても仕方ない

私は逃げた
いることを必要とされない人間だから
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