ひとつ屋根のした?
「・・・・・・・ゆ、う?おっおとこ?」
目の前のカンナは呆然としたように呟く。
そりゃあそうだ。
女子寮に胸が全くない、男がいるんだから驚くのも仕方がない。
カンナの顔を見ていると、みるみるうちに状況を判断したようだ。
まずい。
叫ばれたら一貫の終わりだ。
「おっおとっ・・・フガっ」
叫ぼうとするカンナの口を慌てて右手で塞ぎ、左手でカンナの右手を掴む。
やっば。女の子って柔らかい。マシュマロみたい。カンナの腕は、折れそうなほど細かった。
カンナの体に触れた瞬間、カンナは動くのをピタッと止めた。
・・・・・てこれ、逆効果じゃないか。
こんなの自分で自分のことを怪しいですと宣伝するようなことだ。
「待って!!待って、話せばわかるから!!話せば!!」
って俺結局、怪しすぎだろ。
ヤバい、本当にヤバい。