ひとつ屋根のした?
「家?」

食いついてきた!!


「俺の家は地元じゃ結構な旧家で親父は家を継いで欲しがってる。」

そう言うとカンナはしばらく考え込み出した。


「もし、そんな馬鹿な話が本当だとしても、私にそれに協力する義理はないわ。
管理人さんに知らせてきます。」



カンナはそう言って体を翻し、ドアノブに手を伸ばそうとした。





だめだ。
もう、学校にバレてしまう。
絶対に家には帰れないのに。






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