ひとつ屋根のした?
二話 奇妙な考察

カンナの心

私、紫院堂カンナと立高木綿の奇妙な同居生活が始まって、一週間が経った。



クラスは大体グループ分けをされ、入学したての頃のあの、独特の落ちてかない、あるべき場所にあるべきものがない雰囲気も無くなり、クラスという存在は、四角い教室の中にすとんと収まったようだ。



未だ、ぱらぱらと一人、二人でいる人も居るけれど、概ね落ち着いている。



それはそれでおいておいて、ここでは、私の奇妙な同居人、立高木綿について話そうと思う。

ここ一週間の私の立高木綿についての観察結果から言うと、

立高木綿は完璧な女の子だ。

どこからどう見ても。



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