ひとつ屋根のした?
古くからある学校にしては、建て直したばかりの校舎と新築の新しい寮。考えていたのよりはずっとましな高校生活を送れそうだ。
一年三組の場所発見。
一列六席で、半分は男子半分は女子となっていて、二年生か三年生かの係りの生徒が新入生を促している。
どこに座ろうかと考えるが、もうすでに女子は何人かのグループにまとまって、どこの県から来たかどんな中学校出身かなどを話している。
諸事情で、女子と仲良くする気はあまりないので、端っこでいいから、静かなところと探していたら、
あっ。あの端っこ。一人髪の長い女子がいるだけで他にはだれもいない。
「ここ空いていますか?」
唯一座っている女子に確認を取ろうと下を向いている彼女に話しかけると、その女子はこっちに向いた。
顔を見て驚いた。
とんでもない美少女だったのだ。