ひとつ屋根のした?

そう言って、日野先輩はさわやかに笑った。
今は昼休みで、例え少し売店や学食から遠い自販機の前だって、飲み物を買いに来た生徒がたくさんいるわけで、只でさえ人目を引く日野陽也が、俺に声をかければ当然、たくさんの人が俺らに注目するわけで。

俺たちはたくさんの好奇の目に晒されていた。

「目立ってるね。」
「そうですね。」
「場所を変えてもいいかな。」

日野陽也はにこりと笑う。自分が笑えば女の子は言うことを聞くとか思ってるのか。
この自信満々で自分が絶対的なものだと信じているかのような話し方。

「いいですけど。」
にっこりと。それはもうにっこりと笑ってやった。


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