ひとつ屋根のした？
「で。話って何なんですか。」
昼御飯まだなんでお早めに。

日野陽也に連れてこられたのは、自販機より少し校舎から離れた校庭の端にある部室棟の裏だった。


「えっと、てかまず、俺のこと知ってる？」
「知ってますよ。日野先輩。カンナの彼氏さんでしょう？」

そんな人が私になんの用があるんですか？
という意味を込めて微笑む。

「知ってたなら話は早いね。
カンナはどう？」

これまた、答えにくい質問をしてくるなあ。

「どうって？」
「クラスでの様子はどう？馴染めてる？」

「・・・・なじめて・・・ますけど。」

そう言うと、日野陽也はほっとしたように息を吐いた。

「寮ではどう？迷惑かけてない？」
上目線から話されているような話し方なのに、不思議と不快感はない。それどころか、惹きつけられてしまうのは俺の心持ちのせいだろうか。


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