ひとつ屋根のした?
白く透明な肌は透き通るようで、桃色の頬がよく生えている。
目は釣り目で切れ長。まつげは天を突くのではないかと思うほど長い。

きれいな長い黒髪はつやつやと光り輝いていて、その美しさから天使の輪が出来ていて、彼女をより一層輝かせていた。

かわいいと言うよりきれい。

「空いてますよ。」
彼女は、薄い桃色の唇でそういった。

「ありがとうございます。ここに座らせてもらいますね。」

そういうと、スカートを手で整え、いすに座る。
よし、変じゃない。家で何回も練習した動作だ。


「お・・・私、立高 木綿(たちたか ゆう)です。『もめん』ってかいて『ゆう』って読むの。
隣に座ったのも何かの縁だし仲良くしてね。」

にこりと微笑む。
大丈夫。これも家で何回も練習してきた、言葉遣いに笑顔だ。


「私、紫院堂 カンナ。(しいんどう かんな)って言います。誰も知り合いがいなくて困ってたの。よろしくね。」


「よろしくね。私のことは木綿って呼び捨てにしていいから。」

「私のこともカンナって呼び捨てにしてね。木綿。」




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