ひとつ屋根のした?
両親がアヤメをかわいがる理由も分かってる。私なんかよりずっと頭の出来も良いし、何より私にはない愛嬌がある。
私は、小さい頃から『子供らしくない』と評される顔をしていて、小学校の担任にすらあまりかわいがられた記憶がないのだ。
だから、こんなのいつもの事で、悲しくなったりしない。
部屋に入ると、木綿が私の帰りを待っていたようだ。そう思えば話の途中だった。
「ごめん。お待たせ。」
そう言うと、木綿は
「カンナ、明日遊びに行こう!!」
木綿はそれはもう、満開の笑顔で言った。
「・・・・・・・・・・いいよ。」