ひとつ屋根のした?
「国へ帰れ。田舎者。」
「田舎者ってお前に言われたくねえよ。
それにしても、前から女顔だとは思ってたけど上手いこと化けたな。」

「女の俺は可愛いだろう。
男が群がる、群がる。」
そう言って、俺は首をかしげ、スカートの端を手で持って広げてみた。

「自分で言ってて悲しくなんねえの?」
・・・・・・・・・・・・・・。
くっこいつ嫌いだ。

「で、なんで転校なんかしてきたんだよ。」
「だから、海外から帰ってきたんだっつっただろ。」
こいつ大丈夫か?みたいな顔をするな。
「何でこの学園に来たかってことだよ。バカタレ。」
こいつがここに来たのには絶対に裏があると思う。絶対に。

「知りたいの?」
透がニヤリと笑う。
あの人のように。

けれども違う。やっぱり違う。あの人には程遠い。

「バカ言ってないで教えろ。」


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