ひとつ屋根のした?
考えただけで憂鬱になる。

「・・・カンナは日野先輩と踊るんでしょ?」
緑が聞く。
フォークダンスのことを今知ったから分からないけど、きっとはるちゃんは私を誘ってくれるだろう。

「多分ね。緑は?」
そう言うと緑は、ちょっと顔を赤らめ考えたが直ぐにいつもの顔に戻って言った。
「・・・・まだ分かんない。」


「木綿ちゃんは?」
「多分、御門君から申し込まれたから踊るわ。」


御門透。
木綿は最近この男と仲がいい。
休み時間なんかによく二人で話している所を見かける。



「木綿、ちょっと。」
噂をすれば何とかとやらで、タイミング良く御門透がやって来た。
「ごめん、この話は後でね。」
そう言って木綿は去っていった。




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