ひとつ屋根のした?


「紫院堂さん、ちょっといいかな。」
呼び止められて、振り返ると、そこには、頬を上気させた見たことのない男子が立っていた。

この後の展開は、難なく想像出来る・・・・・。

人間と言うものは、どうしてこうも恋愛に縛られているのだろう。
恋なんて、ただ傷つくだけの意味のない行為なのに。

「何?」

人は、何を持って他人のことを好きになるんだろう。

顔、性格、仕草、癖?
じゃあ、今から、私に告白してこようとしているこの男子
この人は、私とただの一回も話をしたことがない。
それなのに、どうして、私に懸想したのだろう。

顔?それとも・・・・・・・


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