ひとつ屋根のした?
カーテンを引き個室を作ってから、着替えようかと思ったが、面倒くさいしカンナはまだ帰ってこないだろうと勝手に仮定して、制服を脱ぎ始める。

セーラー服って脱ぎづらい。これから毎日これを着なきゃいけないのか。
皺にならないようにハンガーにかけ、下着姿でトップスを取ろうとした瞬間。

ドアが、おもむろに開きカンナが入ってきた。





そして、止まった。





大きな目を更に大きく向いて。ほうけたように言った。
「胸・・・・がない・・・・」




そう、私、もとい俺、立高木綿は正真正銘の男の子。

別に、性同一性障害だとかそんな事もない。

心も体も男の子。



そして、俺は、入学早々、ピンチに陥っていた。


誰か、助けて!!

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