恋スル目線

キーン コーン カーン─…


始業を知らせるチャイムが鳴る｡



猛スピードでこいだおかげで１０分で学校に着けた｡


『…人って死に物狂いでやれば何でも出来るんだな｡』



しかし,結局ギリで間に合わず,英司にも追い付けなかった｡



『どうせ急いだってもう間に合わねーし,ゆっくり行こう｡』



そう思い,なかば諦めモードで靴を履き替え,長い廊下を歩いた｡


前を見たら,先に学校に着いた英司が勢いよく教室の扉を開けていた｡






｢マジかよ〜っ!!?｣



何やら教室が騒がしい｡



また英司が何かしでかしたのかな,と呑気に考えながら教室に入った｡