恋スル目線


「はよ〜。
今日は余裕じゃん。」


教室に入ると英司がもう自分の席に座っていた。


「英司こそ,どーしたんだよ。
いつもは遅刻ギリギリなのに。」


「俺だってたまには早起きしますぅ。

…ところで,いつ言うんだよ。」


「な…何が?」


「何がって…告白!!
いつすんの?」



「あ〜…お前絶対見に来るだろ?
だから,言わねー。」


「え〜!!絶対見に行きません!!
だから,教えろよ〜。」



「…ホントだな?

…放課後,屋上で言う。」



「屋上かぁ〜。
いいんじゃね?

まぁ,頑張って来い!!」


そう言って英司は笑顔を見せた。



「おぅ。」



冗談ばっかでふざけてるみたいだけど…ホントは英司,俺の事心配してくれてんだよな。



「…ありがとな。」


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