野の花に雨
「全てを話したらね」



「なんだそんな事ですか
でももっと苦しみ、悲しんだ人がここには沢山来ますよ」



「その人はそこまで言って黙ったままだったよ


そしたら、ちょうど夕陽が沈む所でね


その夕陽が神々しくて美しかったんだよそんな普段見慣れてたようなものなのに、その時幸せを感じたんだ」




初恵さんは嬉しそうな顔をしてました



「それでどうしたんですか?」
< 23 / 119 >

この作品をシェア

pagetop