死生系譜
「他に何かあるか?」

一通りの説明を終え、一息付き、皆に聞いてみた

「俺の考えともほぼ一緒だ。他の方法も考えてはみたが…」

苦笑している翔が何故かかなり疲弊している気がした

恐らく、俺と同じ様な事をずっと考えてきたのだろう

俺よりも長い時間をかけて




「出来る事は何でもするよ…何もしないなんて耐えられない…もんね…」

恵子はマグカップを両手で支え水面を見つめていた

その表情はいつもの寝起きの物ではなく、とても悲しい表情だった…



そうして昼過ぎに合流した先輩と藤原を含め、捜索メンバーは俺、恵子、カズ先輩のグループと翔、瑠菜、藤原で分かれ、捜索を開始した…
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