死生系譜
何だ、この感じは?

いつか…来た事がある。

それがいつなのか…

相当昔で記憶に残って無いのか、それとも…

「あの小島って何かあるのかな~?」

不意に瑠菜が海を見つめて呟いた。

その視線を辿って行くと沖の方に島があった。

先ほどここへ来る前に見た時は気にならなかったのだが…




ちょうど夕焼けが落ち始め、島と被って見えた。

宛ら、島からオレンジ色の光が出ている様な錯覚に囚われる。

そんな幻想的な雰囲気に俺らは魅入っていた。
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