死生系譜
「言ってる傍から…どうする?帰るか?」

流石に危ないと思ったのか、兄貴は心配そうな顔で俺を覗き込んでいた。


「ううん。だいじょうぶだよ」

その時の俺は兄貴に見せてもらう物が最高に楽しかった。


新作のゲームが出るよりも、


皆で遊ぶときよりも。


新鮮な刺激があり、子供心をくすぐられていた。
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